Chapter 07 of 126

仏教を説かれた釈迦の生誕について

読了目安 約1分 ・ 最終更新 2026年7月
この話が寄り添う心: 人間関係
仏教を説かれた釈迦の生誕について

アシダ仙人の予言

のちのお釈迦さまである太子はゴータマ・シッダルタと名付けられました。

父・浄飯王の、シッダルタ太子にかける思いはひとしおでした。

長らく子宝に恵まれず待ちに待った跡取り息子だったことと、愛する妻が命と引き換えに産み落とした忘れ形見であったからです。
当然、太子の将来への期待は高まります。

さっそく浄飯王は、当時有名だったアシダ仙人を城に招き、太子の将来を占わせました。

ところがアシダ仙人、こともあろうに太子を一目見るやホロホロと涙を流したのです。

「太子を目の前に涙を流すとは何事か」と王は激怒しました。

するとアシダ仙人は、

「私は太子の将来がかわいそうで涙したのではありません。自分の身の不幸が悲しくて涙したのです」

「どういうことか」とたずねる浄飯王に、

「この方は、ただびとにはましまさぬ。もし、王位を継承されれば転輪王(てんりんおう: 世界を治め得る秀れた王)となられましょうし、出家されるならば必ず無上のさとりをひらかれるブッダとなられるお方であります。しかも私には転輪王になられるよりもブッダとなられるように感ぜられますが、私はすでに余命いくばくもない老人なので、さとりをひらかれて尊い教えを説かれるのを聞かずにこの世を去らねばならないのが何と残念なことかと、思わず涙を流したのであります」

アシダ仙人の答えをきいて、浄飯王はたいへん満足しました。

そこで父王は、シッダルタ太子をすぐれた王様に育てあげようと、英才教育をなされました。

ところが……。
太子につけた2人の師匠が就任まもなく浄飯王に辞任を申し出たのです。

いったい何が起きたのでしょうか?

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